「できるはずがない」
そこに挑戦するから、森ビルなのだと思う。
森ビルの半世紀は、既成概念への挑戦の歴史です。アークヒルズの再開発に着手したとき、「街の破壊だ」「セミを返せ」と反対運動が起こりました。完成から四半世紀、アークヒルズは蝉時雨に包まれ、地域のコミュニティ活動の拠点になりました。私たちは街を破壊したのではない。既成概念を破壊したのです。
多くの人にとって再開発は未知の世界です。未知の世界に足を踏み入れることを戸惑うのは仕方のないことです。私たちは人々と対話を重ね、反対や不安の原因を解決し、夢を共有していくことで新しい街を創ってきました。全く新しい概念の街を創るには、多くの法規制の壁も超えなければなりません。私たちの仕事は楽ではない。しかし、ここに森ビルの存在意義があります。
いま、東京も、日本も、多くの課題を抱えています。震災復興、都市の防災化、財政悪化、環境問題、人口減少や少子高齢化、グローバル化や知識情報社会への対応…。内なる問題を解決し、国際競争に生き残るには、世界から人、モノ、金、知恵、情報が集まる場と都市が必要です。それには都市構造から変えなればならない。大変なことです。しかし、私たちひとりひとりが既成概念を破って前進しなければ、この国に未来はない、と私は思います。
知識情報社会のライフスタイルを実現し、緑や文化を身近に感じ、地震にも怯えることなく、世界との交流と創発と協働の舞台となる世界都市へ。六本木ヒルズで具現化した「ヴァーティカルガーデンシティ(垂直の緑園都市)」は試行錯誤の末に辿り着いたひとつの答えです。
東京という規模でみれば、六本木ヒルズは点に過ぎません。次のステージは点から線、そして面へ、つなげていくこと。それには官と民の垣根、街と街の境目を超えた都市の未来像「グランドデザイン」を描き、多くの人々や企業とルールを共有して、よりよい未来を目指すことです。
都市は生きています。一個の生命体のように増殖し変容していく。ならば、そのパワーを今よりも美しく、快適で、効率的で、安全な方向へ向けてやることです。自由に発想すれば、都市はもっと面白くなる。「世界」と「未来」に照準を合わせ、多くの人々や企業と協働して真の国際都心を実現するという終わりのないステージに、森ビルはいま、進もうとしています。
代表取締役会長 森 稔
「都市を創り、都市を育む」
都市に広がる無限の可能性に挑戦する。
率直に言って、都市づくりという仕事は心底面白い。都市はあらゆる活動の基盤であり、そこには無限の可能性が広がっているからです。
近代社会の歴史を紐解くと、「国民国家の時代」から「グローバル企業の時代」へ移り、21世紀を迎えた今、「都市の時代」が鮮明になっています。人も企業も磁力ある都市に集まり、都市という舞台が新結合やイノベーションを促し、新しいアイディアやビジネスの源泉となっていく。都市はまさに21世紀の新しいビジネスフロンティアです。
急激なグローバル化と熾烈な国際競争のなかで、日本経済のエンジンである首都・東京の集積力をさらに高め、磁力を高めていく必要があります。世界有数の規模を誇る経済、治安のよさや精緻な交通インフラ、洗練された文化、充実した飲食、さらには東日本大震災で世界を驚嘆させた日本人の礼儀正しさや他者を思いやる心など、日本が誇る有形・無形の資産を活かし、より一層磁力を高める都市づくりを実行すれば、必ずや東京は世界で最も魅力的な都市になりうると信じています。
都市づくりとは、そこに住まい、働き、行き交う人々の営みを想像し、よりよい未来を形にすること。そして完成後も時代にフィットするよう、常に進化・成熟させていくこと。この両輪が揃って初めて真の磁力が発揮されます。我々は、完成後も街の魅力や磁力を高めるべく、タウンマネジメントという独自の仕組みを生み出し、六本木ヒルズで実践してきました。このモデルをエリアマネジメントへ進化させ、その先にある「東京」という世界都市づくりへ発展させていきたいと思っています。
森ビルには確固たる都市づくりのヴィジョンがあり、「都市を創り、都市を育む」という仕事を一気通貫で行ってきた強みがあります。さらに、既成概念にとらわれず、自ら考え自ら行動する社風があります。これが新しい価値や魅力を生み出してきた原動力であり、都市という舞台を創造していく力です。その力を最大限に発揮して、世界中の人々が国境を越えてお互いの鼓動を感じ合い、そこから新たな発想や結合が生まれるような“オープンマインド”な街を皆さんと一緒に築いていきたい。
都市を創り、都市を育む仕事を通じて人々や企業を元気にする、という我々の社会的使命はこれからも変わりません。揺るぎないヴィジョンを軸に、時代に合った手法とスピード感を持って挑戦を続け、新たな時代を切り拓いてまいります。
代表取締役社長 辻 慎吾
トップインタビュー
- SPECIAL CONTENTS
「私たち森ビルが、ヒルズに込めた想いです。そして2008年、ヒルズの想いは、いよいよ上海へ。」 - ビデオメッセージ
社長からの採用向けメッセージです。森ビルについて、森ビルの都市づくりについて語ります。(2008年時)

